65年、頑なに楽焼を追求するやきものの窯元です
TOP > 【公式】 陶芸工房 安加比古窯(あかひこがま) 日記 > 申の香合と茶碗 「四方仏蹲踞に三猿を配す」
「四方仏(よほうぶつ)蹲踞(つくばい)に三猿(さんえん)を配す」
漢語の「不見、不聞、不言」が天台宗の教えとして伝わったとされる三猿「見ざる聞かざる言わざる」は「心を惑わすようなものは、見ない、聞かない、言わない。
つまり目と耳と口をつつしみ、厄を避ける」という意味といわれます。
また、茶室に入る前に心身を清める蹲踞(つくばい)には、四面に仏像を描いた「四方仏蹲踞」というものもあります。
申年にあたり「耳は人の非を聞かず,目は人の非を見ず,口は人の過を言わず」との戒めを、蹲踞の意匠に三猿を配すことで表現しました。
心身を清め吉祥を招く縁起物としてお使い頂けましたら幸いです。